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上司や先輩に言われた一言がキャリアをつくる

「人間関係」が転職理由の上位にあがります。「人間関係」は、上司だけでなく、同僚や部下も含まれるわけですが、「上司」との人間関係の割合が多いように感じます。

 

多くの場合、お互いの価値観の違いに影響される「人間関係」ですが、ポジティブにはたらく場合もあります。上司と価値観が合っている場合、その上司の何気ない一言が勇気づけにつながることがあるからです。

 

今回は上司の何気ない一言に助けられた言葉を振り返ってみます。

 

 

1.キャリアの捉え方について

 

(1)「プロになろう」

 

新入社員のとき、最初に言われた一言です。今は当然と思えますが、当時の私には衝撃的な一言でした。学生の甘えた考えを一気に捨てるきっかけになりました。

このおかげで、若かりし頃に資格取得を目指して学ぶようになりました。資格取得にもつながりましたが、このときに馬力をかけて学んだことが自分の基礎体力につながったと感じています。

 

(2)「いい時もわるい時もあるけど、キャリアは長いスパンで捉えた方がいい。」

 

これは、呑み会のときに言われた一言です。短期的にみると不遇に思えることもあるが、長期的にみると不遇な部分も含めてよかったと思えることがある、という文脈だったと記憶しています。

浮き沈みがあっても、自分のあり方をしっかり持っていくことの大切さに気づくきっかけになりました。

 

(3)「やけをおこすな」

 

気に入らないことがあって、不機嫌だったときに言われた一言です。やけをおこすと、その一瞬で会社の中での信頼残高が急落するという意味でした。

愚痴や不満を口にしていた私を諌めるアドバイスでした。人は見ていないようで見ているから、立ち振る舞いには気をつけて、自ら価値を下げることはプラスにならないことに気づくきっかけになりました。

 

2.働き方について

 

(1)「成果が上がらないのに、残業するのはおかしいと思う」

 

初めて人事部門に配属され、給与計算を担当していた頃に先輩から言われた一言です。

 

わからないことだらけだったので、残業時間が膨大なものになっていました。知識・経験が足りないから時間が余計にかかるわけで、残業も当然と思い、きっちり残業代も申請してました。

 

先輩から言われたから、ものすごく大きな衝撃だったことを記憶しています。

 

確かに仕事を覚えるまでには時間を要しますから、初任時における一定程度の残業は人的投資とみることもできます。ですから、残業代を会社に請求することに何ら問題ありません。

 

ただ、当時の自分は、時間効率を考えずに残業していたことを指摘されたから衝撃が大きかったのです。

 

たとえば、直接業務に関係しないことでも、自分なりにこだわって調べて、その分も残業代として当然請求していました。そのこだわって調べたことは、仕事に必要なポイントを外していたものも多かったと感じたのです。

 

「成果が上がらないのに、残業すること」は、結果的に自分の価値を下げることになると気づくきっかけになりました。

 

(2)「あと15分あるから、まだできる」

 

会議直前に資料に記載すべき事項が抜けていることがわかり、私が追記は無理だと申し出たとき言われた一言です。

 

「ギリギリまで、できることをやるんだ」と言って資料作成にとりかかった上司の迫力に圧倒されました。結果として15分で資料の追記も完了しました。

 

諦めずにやりきれば乗り越えられることを目の前で体現してくれたのです。

 

本当に難しければギブアップするしかないわけですが、少しでも可能性があるならば、健全にあがいてみることの大切さを気づくきっかけになりました。

 

3.部下や後輩との関係について

 

(1)「とにかく、楽しいと感じる時間を創ってほしい」

 

新入社員を部下に配属されたときに言われた一言です。キャリアのスタート時に、厳しく仕事を教えることは大切です。

 

その前提として、本人のことを思い、少しでも自分のためになると腹落ちしてもらえるようにかかわれ、と言われたことを記憶しています。

 

部下をあずかったとき、きちんと向き合うことの大切さを学びました。

 

(2)「思い切って任せてみる」

 

部下に任せず、自分が仕事を抱えてがちになっているときの一言です。

 

仕事の完成度に意識が傾き、チームビルディングできていなかったことについての助言だったと記憶しています。

 

仕事は組織で取り組むものである

仕事を通して、部下のキャリア形成を支援する

 

上司として、当たり前のことを再認識するきっかけになりました。

 

4.まとめ 何気ない一言がキャリアを創ってきた

 

これらの一言は、いずれも、上司や先輩との何気ない雑談のなかで出会ったものです。

 

26年前の一言もあります。

 

振り返ると、印象に残っている一言は、自分のキャリア形成に影響を与えていると感じます。

 

そして、いずれも、自分の価値を上げるために必須の言葉です。

 

上司や先輩からだけでなく、ともに働く人たちとの会話を大切にしてみませんか?

 

その中に、自分のキャリアを形づくるヒントが含まれているかもしれませんから。