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「父の日」に思う 親はどういう思いで自分を育てたか、聞いたことありますか? 自分の原点を確かめることは、キャリアのあり方を再認識すること

今日、6月18日は父の日ですね。

私ごとですが、私の父親は84歳で実家で独り暮らししています。私は週末に実家に立ち寄って、父親と接していますが、父の日は日頃の感謝を表す機会だと感じています。普段は一人で食事をとるわけですから、今日は、私の自宅に父を招き、私の妻と娘たち夕食をともにしました。

 

いつまでも元気でいてほしいと願っていますが、いつ体調を崩すかわかりません。わずかな時間でも直接会う時間を創ること、できることをできるうちに、と思っています。

 

 

1.親はどういう思いで自分を育ててくれたか、聞いたことありますか?

 

実は私も48歳になるまで、親に聞いたことがありませんでした。母親は4年前に他界しましたので、今となっては聞くことができません。したがって、父親に聞くことしかできませんでした。

 

私は、自分のキャリアの核(コア)な部分を知るために、親がどういう思いで自分を育ててくれたかを確かめてみたいと思いました。

 

自分が生まれたときのこと、両親の出会い、仕事のこと、どうい思いで自分を育てたか、両親はどんなことを大切にしてきたか、等々。

 

自分の今は、様々な経験を積み重ねてきたからであるものの、自分の原点を正確に把握することが、自分のキャリアの核(コア)をとらえるためには必須であると考えたからです。

 

大人になってから、面と向かって話を聞くにあたり、その一歩を踏み出すまでに相当時間がかかりました。「聞いてみたい、でも、聞きづらい」といった躊躇する期間が1か月程ありました。

 

2.勇気をもって、親に聞いてわかったこと

 

2-1 自分を大切に育ててくれていたことを再確認できた

 

自分が生まれたときは物心ついていませんから、両親や親せきがどれだけ喜んだか実感できません。父親からその当時のことを聞いたとき、両親、祖父母、親戚が私の誕生を喜んだことを、父親の回想を通して当時の情景を交えて実感することができました。

 

とくに、名前の由来を改めて聞くと、それに込めた両親の思いに深く感謝せざるをえませんでした。

 

青臭いようですが、あらためて、自分を大切に育ててくれたことを再確認できました。

 

2-2 仕事にかかわる価値観が同じであることを確認できた

 

 

父親は教員を務めていました。教員という仕事においても、新しい領域の仕事に挑戦したいと考え、普通科から特殊教育(養護教育)科に転じたとのこと。

新しいことへの挑戦は、難しいことがあると想定できたが、当時は養護教育を必要としている人が通学できる学校が整備されていなかったため、その人たちのために働きたいと決断だったようです。

 

私も、新しい領域の仕事に挑戦することを好んできました。今までのキャリアの選択においても、未知なるものに挑戦してきました。新卒で入った会社では、既存の事業部への配属ではなく、新規事業を担う事業開発部への配属を願い出たり、人事の仕事では社宅制度や海外給与制度を新たに変えたり、EAP(会社が負担するカウンセリング制度)やGLTD(所得補償保険)の導入等に自ら手を上げて取り組んできました。

 

父親の思いを知ったのは48歳のときでしたら、思いもかけず、同じ価値観であることを確認できたことで、歩んできた道に間違いがなかったという確信を得るに至りました。

 

2-3 与えてもらった生命を大切に、精一杯、生きていくと決意した

 

 

いろいろな観点から話を聞いたことで、改めて、生命を得たことに感謝したいという思いになりました。

 

「自分がキャリアを積み上げていくんだ。」という思いを持つことは大切なことです。その際、その自分の背景にある親の思いを投影することで、あらためて、「今、この瞬間」を大切に生きていこうと決心しました。

 

3.まとめ 親孝行は親が元気なうちに!

 

 

いつまでも親には元気でいてもらいたいものです。ただ、現実は異なります。年月が経つと、いつかは別離のときが訪れます。

 

今回、躊躇する思いを振り切り、親に話を聞いたことで、歩んできたキャリアを肯定的に受けとめている自分に出会いました。親の思いに恥じない生き方をしていこうという思いに至ったからだと感じています。

 

もし、親が健在ならば、一度、膝をつき合せて、自分のことを聞いてみるといいでしょう。そこから、自分のキャリアのあり方を感じることが必ずできます。

 

キャリアを再生したいと願っているならば、なおさらです。

 

最後に。

 

親と一緒に居られる時間は、思いのほか短いと感じています。

 

一緒に居られる時を大切に、そして、元気なうちに電話したり、会いにいったりしてみるといいのではないでしょうか。

 

何気ない会話が、なによりの親孝行だと、私は思います。