自分のキャリアを有意義なものにすることが、自分の存在価値を上げるために大切です。
存在価値が高くないと、会社にいてもポジションは与えられず、年収も上がらないということになるでしょう。
多くの会社で、45歳という年齢は節目となります。
あなたは、会社にどんな財産を残し、価値ある存在になりたいですか。
1.シンプルに毎日の行動を振り返ることの意味
45歳からのキャリアを考え、再生に向けて動き出すとき、日常生活のなかで、「自分で自分を認める機会」を意識的に設けていることが必要です。
1日24時間を通して、自分はどのような貢献をしたのだろうか
今日一日で、自分が会社にどのような財産を残しただろうか
このような視点で毎日5分でも、一日の自分の行動と、そのときの気持ちを振り返ることが、自分の行動を意味あるものにしたいという意欲につながります。
いうまでもなく、日々の行いの積み重ねが自分のキャリアの再生を創りあげます。日々の過ごし方を自分で見つめなおすというシンプルな行為が、今までのキャリアを受け入れ、これからのキャリアを再生するということにつながります。
シンプルなことですが、キャリアの再生において、このことを続けることに意味があるのです。
2.45歳からのキャリア再生に必要な3つの心がけ
2-1:自分の行動における選択基準は?
45歳という年齢は、20年以上仕事をして社会とかかわっているといえます。すでに、中堅・ベテランという域に達していることでしょう。
45歳を過ぎてから、「今まで何をしてきたか」→「これからどうしたい」、「どんなことならばできるか」ということを意識する人は、自分の行動における選択基準を認識できますから、価値が下がることはないでしょう。
ですから、【若いころ → 中堅・ベテラン → 定年】という誰もがたどる道において、自分は何を成し遂げてきたのだろうか、これから何をすることが求められているのだろうか、という問いが、自分の市場価値を上げるためには大切です。
自分の行動における選択基準とは、自分はどんな仕事に没頭したか、自分はどんな仕事を避けてきたかということです。
自分の今の状況を把握し、最善の選択基準は何か、今の選択基準のままで適切であるかという問いを繰り返すことで、キャリアの再生を阻害している選択基準が明らかになります。
2-2:自分のなかに存在するリーダーシップは?
「会社でポジションについていないからリーダーシップは必要ない」という考えは持つべきではないでしょう。キャリアを積み上げるということは、言い換えるならば、「自分」という会社を経営することです。経営者ならば、リーダーとしてのリーダーシップが必要であることは疑う余地もありません。
「自分」という会社を経営すると仮定して、自分は自分に対してどのようなリーダーシップを発揮しているか、という点で振り返ると、自分のキャリアの再生の方向性をつかむことができます。
振り返るとき、つぎの質問を自分になげかけると有効です。
- どのように自分のキャリアを再生したいか
- 自分のキャリアを再生することは、どのような貢献につながるか
- 心の底から、キャリアを再生したいか
2-3:”Doing”に加えて"Being”を意識しているか?
45歳という年齢は、社会人としての折り返し点です。おそらく、多くの仕事に携わり、実績を積んできたことと思います。業績を上げること、あるいは業績につながることをひたすら考え、行動(”Doing”)していたといえます。
これは大切なことですが、45歳からのキャリア再生を考えるとき、自分はどういう存在でありたいか(”Being”)という視点も必要です。
この視点で自分の今までのキャリアを振り返ると、もしかすると、”should”(しなければならない)という場面が多かったと気づくかもしれません。組織人であれば、このことを成し遂げることこそが、存在する価値となるわけです。ここに、”want”(したい)という場面を自ら創りあげることが加わることで、キャリアの再生は加速度を増します。
キャリアを再生し、価値ある存在になるためには、自分の存在を”Being"と"want"の軸でとらえ、どう行動していくかを決めていくことが求められます。
3.まとめ
日々の振り返りは、「自分ならどうする」「自分はどうしたいか」という意識の覚醒につながります。
これにより、自分の強みを伸ばし、自分の弱みを強化するという行動を自分で決められます。
「自分」との対話で意識が覚醒すれば、行動が変わります。行動が変われば、業績もあがります。業績があがるということは、自分の行動の結果が会社の財産として残ることになります。会社に財産を残すことができれば、存在価値は上がります。
キャリアにいきづまりを感じていたとしても、毎日の振り返りを通して、キャリアを再生することは、難しいことではないのです。