45歳から転職活動をする場合、おさえておくべきことがあります。
23年間、人事の仕事をしていて、1,000人以上の人と面接してきた経験から、候補者として存在感を感じる人には、特徴があることに気づきました。
一言で言うと、「会社のニーズを把握し、そのニーズに貢献できるポイントを自分の言葉で伝える。」ということです。
この経験を踏まえて、私が転職の相談を受けるときにお伝えしている【転職の鉄則】をお伝えしたいと思います。
他の候補者との差別化
候補者のなかで、キラリと光る人材には、ある特徴があります。
それは、「徹底的に調べている」ということです。
多くの候補者は、自分を「売り込む」ことを強く意識しがちです。それ自体は悪いことではないのですが、応募先の会社とのマッチングが希薄にならないように注意が必要です。
逆に、キラリと光る人材は、売り込むようなことはせず、応募先の会社が人材を求めている理由を踏まえて、自分の業績を具体的に伝えることができています。
営業でたとえるならば、相手の困りごとを把握し、それを解決するための商品を提示する。「ソリューション営業」に近いものがあります。
「売り込む」というよりも、自分のチカラと応募先企業が求めていることの接点を自分の言葉で伝えることができなければ、45歳からの転職を成功させることは難しくなります。
5つのアプローチとは?
45歳からの転職を成功させる5つのアプローチをお伝えします。
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自分のチカラを活かせそうな会社を3~5社ピックアップする。
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応募先企業の公開情報を徹底的に調べる。ピックアップした情報をもとに、業界、会社の成長段階、今後の方向性等の関連する情報にアクセスする。
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それらの会社にエントリーすることを踏まえて、応募先企業が目指している方向性と人材を必要とする理由を想定しつつ、履歴書と職務経歴書を仕上げる。
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収集した情報をもとに、自分が貢献できる領域を「基礎力」「専門力」「再現力」「人間力」の4つの視点で具体化する。
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企業にエントリーする。
いずれも、ごく当たり前のことで拍子抜けしてしまうかもしれませんが、このたった5つのことを実行せずに転職活動を始めるとうまくいきません。
とくに3と4のアプローチが十分できていない場合、面接の段階までたどり着くことはできないでしょう。
まとめ
転職市場が大きく動いているからこそ、自分をキラリと光る人材としてアピールしなければ、45歳からの転職は厳しいものになります。
大切なことは、しっかりと準備することです。
「しっかりと準備する」には、「自分」を知ることと同等のエネルギーを使って、「応募先の会社」を知ることが必要になります。
明日からは、5つのアプローチの進め方について、具体的にお伝えしていきます。
本日も、お読みいただきありがとうございました。