45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

Tさんの事例に学ぶ ○○期間に○○することが転職を成功に導く

SE職のTさんから転職の相談を受けています。

Tさんは昨日の事例に登場した45歳のビジネスパーソンです。

 

大学を卒業して大手企業のシステム関連会社に就職したTさん。

就職氷河期の就職活動で相当苦労されたそうです。文系出身にもかかわらず、SE職に就いた理由は、社会人として「手に職」をつけたいという思いがあってのこと。

 

就職氷河期で社会の厳しさを目の当たりにしたことから、長いキャリアを考えての積極的な選択だったようです。

 

企業合併の経験

 

そんなTさんが転職を考えるきっかけは、会社の合併でした。企業合併は、異なる組織文化を持つ社員同士の交流が難しい場面が多いものです。対等合併とは言え、その内実は微妙な空気が流れていることが多いのです。

 

どちらが吸収したのか、という暗黙のパワーバランスが漂うため、吸収された側の社員は肩身の狭い思いをすることが往々にしてあります。

 

Tさんは、いわゆる吸収された側でした。しかし、それにめげることなく仕事に取り組まれました。自分が入社した会社の同僚が誰もいない部署に配属されたTさん。実はそこで「擬似的な転職」を経験したと振り返っています。

 

転職を考え始めるきっかけ

 

企業合併を経て、Tさんは自分が組織の中で活かされていない実感を持つようになりました。

 

もっと自分を活かす仕事がないんだろうか。

 

素朴な自分への問いがTさんを突き動かしました。複数の転職エージェントに登録し、具体的に動き始めたのです。(動き始めた直後に、私が主催したセミナーに参加いただいたのです。)

 

企業合併したものの1つの会社で勤続していた経歴は、応募先企業にとって必要とする人材だったようです。首尾良く2社から内定を得ることができました。

 

Tさんの事例から学ぶ

 

Tさんの転職活動が順調に進んだ要因は、つぎの3つにあります。

 

  1. 期間を決めて転職活動を行ったこと
  2. 転職するか否かを期限付きで判断しようと決めていたこと
  3. 自分が決めた期間内に可能な限り多くの企業と接触したこと

 

45歳を過ぎた転職活動で最も留意しなければならないことは、気づかないうちに時間が過ぎてしまうことです。

 

端的に申し上げると、「いつかやろう」は「永遠にやらない」になるということです。

 

Tさんは、先に挙げた3つのことを、客観的に自分と向き合うというプロセスを通して突き進まれました。自分で期限を設けて、短期集中で取り組まれた姿は、まさに

突き進む」という一言で表すことができます。

 

45歳からの転職活動を進めるにあたり、時間との闘いを制するという点で先行事例として参考にすべきことです。

 

まとめ

 

45歳を過ぎた方の転職においては、あえて自分に負荷をかけることが必要だと、私は考えます。

それも、インスタントな負荷のかけ方ではなく、あえて重く負荷をかけるということです。

 

経験的にも、自分に重く負荷をかけた方は、リアルな自分の人材力を果実として手に入れられています。そして、転職するしないにかかわらず、自分のチカラの活かし方を主体的に決断できています。

 

Tさんは今まさに転職先を決めるステージにいらっしゃいますが、リアルな自分の人材力に則して、未来につながる明るい決断をされるでしょう。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。