40歳を過ぎた転職を転職を成功させる4つのステップを4日にわたってお伝えしてきました。
転職をしくじりたいと思う人はいません。だれもが転職で新しい自分に出会いたいと願っているはずです。
人事に携わり、数多くの転職希望者との面接を経験していると気づくことがあります。
それは、
「しくじるべくして、しくじる人が多い。」
ということです。
4日にわたってお伝えしてきたことは、それを回避するための4つのステップです。
今日は、その総括として、「しくじらない」ためのマインドの持ち方についてお伝えします。そのためには、しくじる人の傾向を知るということが近道です。
その1:他人のせいにしたがる
転職をしくじる人の基本傾向は、他責傾向です。
自分の身の回りに起こった自分にとって都合の悪い出来事について、仮にそれが自分の選択によって引き起こされたことであっても、誰かのせいにしたがるのです。
転職というキャリアの分岐点における選択は、自らが責任を負うべきことです。
しかし、しくじる人はその責任を自分ではない他者に負わせるようとします。
自分が責任を負わないようにすることで、自分のプライドを保とうとするのです。
その2:自力で選択したことがない
他責傾向が強くなる原因の一つは、自分で物事を決定し、良くも悪くもその結果を受け止め、明日につなげていく経験が乏しいことにあります。
要するに、自分の人生にかかわる選択において、自力で選択したことがないのです。
高校や大学の選択、新卒時の就職活動といった人生にかかわる選択を経験していたとしても、そのタイミングで同じ年代が横一線で進む方向性を選択の時期でもあるため、しっかりと自分と向き合っていないと自力で選択した経験につながらないことが往々にして起こります。
40歳を過ぎるまで、誰かが敷いたレールに乗って、なんとなく生きてこれた。
なんとなくではあるものの、それなりに幸せだった。
しかし、ふと気づいたときに自分のキャリアについての将来性がわからなくなった。
このような状態にある人は、自力で選択する経験が乏しい人の場合が多いと感じています。
その3:変化を好むようで、実は安定志向である
口(くち)ではピンチをチャンスに変えて、どんどん変わっていきたい。
変化が人の成長につながる。
こんなことを言っていても、その内心が極めて安定志向である場合は、転職をしくじる傾向があります。
問題は、自分が安定志向であることに気づいていないということです。
人はそもそも現状維持したがる存在です。ゆえに、誰もが内心に安定志向を持ち合わせています。
こういう人は、自分の内心に潜んでいる安定志向に目を向けず、「変わることに意義がある」と自分に思い込ませ、「えい!やー!」で重大な決断をしがちです。
転職という人生の分岐点に立ったときこそ、自分の安定志向に目を向けつつ、選択によって手にする果実のメリットとデメリットを冷静に見極めなければいけません。
まとめ
総括としてお伝えした3つのポイントが折り重なると、仮に転職が果たせたとしても、90%の確率で転職を失敗したと感じるでしょう。
もし、今、あなたが転職を考えていて、この3つのポイントが当てはまるならば、転職することはオススメしません。
失敗する可能性が極めて高いからです。
もし、どうしても転職したいと思うならば、この3つのポイントにつながらないように行動することです。
他責化傾向、自分で選択するという実感、内心に潜む安定志向
自分でこれらを断ち切る自信があるならば、転職はGOです。
自分でこれらを断ち切る自信がないならば、転職はNOです。
言葉遊びのように感じるかもしれませんが、最後に一言お伝えします。
転職するということは、大変なことです。
大変とは、大きく変わるということです。
変わるは英語でCHANGEです。
CHANGEのGにある角を取ると、CHANCEになります。
お伝えした3つのポイントは、この角にあたります。
角をとって、CHANGEをCHANCEに大きく変える
これを楽しめる自分を確かめないと、40歳を過ぎた転職を失敗してしまいます。
そうならないように、今一度、自分に問いかけてみてください。
本日も、お読みいただきありがとうございました。