大企業を中心に今後40歳以上の大リストラが進むという予測がある一方。人手不足感から企業の採用意欲が高まってきている実感もあります。
いずれにしても、45歳を過ぎた転職に必須でなることは、「自分が提供できる付加価値」であることに変わりはありません。
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40歳を過ぎてから転職活動を始める人からのご相談が増えています。相談の多くは、「自分軸」と応募先企業とのマッチングをどう図るかということです。
企業の採用意欲が高まっていることから、一見すると選択肢が多種多様になっています。選択肢が多種多様であることは可能性が広がるというメリットと捉えることができます。しかし、それが「選択の迷い」を生むデメリットになることも捉えておくことが必要です。
打率10割を目指さない
「自分軸」から「自分が提供できる付加価値」を確かめて、履歴書や職務経歴書に落とし込んでいくときに、完璧を求め過ぎないことです。
完成度を高めようとすると、欲が出てしまいます。
欲は、「もっと書き足すことがあるのではないか?」「この内容では相手に響かないのではいか」といった足りないことを埋めることに意識をフォーカスさせてしまいます。
もちろん、「自分が提供できる付加価値」をつむいでいくプロセスにおいて、おおざっぱに組み立てることは、かえって労力を浪費することになります。
自分の「過去」を丁寧に掘り下げて、「現在」と比較し、それを「未来」の展望につなげるというプロセスには適切な「問い」に基づいて完成させる必要があるのです。
しかし、これとて、一回で作り上げられるものではありません。
練習試合の必要性
スポーツ競技では、強くなるために練習試合をします。
練習試合では、日々の練習で鍛え上げてきたことを実践し、習熟を試すわけです。
転職活動においても、同じように練習試合が必要です。
自分を振り返ることを通して作り上げた「自分が提供できる付加価値」は、日々の練習で鍛え上げたこと、と捉えてみましょう。
この練習が実践で使えるものであるかは、実際に試してみないとわかりません。
ゆえに、練習試合をどのように組み立ててるかを戦略的に考えることが必要になるのです。
まとめ
私が過去に相談を受けた事例で見ると、練習試合を的確に組み立てた人は、自分が腹落ちしたキャリアの選択ができています。
キャリアの選択とは、「転職する」または「転職せずに現職にとどまる」という二つの選択肢を、自分が納得して選び取っているということです。
「選考に落ちる」ことを恐れるあまり、目的意識をもった練習試合をしない人は、結果的に選択しきれずに、ズルズルと迷いを引きづっています。
大切なことは、「自分が提供できる付加価値」を練習試合を通してチューニングして、転職市場で「おいしく見える」ように微調整していくことです。
明日は、微調整のあり方について、相談事例をもとにお話ししたいと思います。
本日も、お読みいただきありがとうございました。