45歳を過ぎてから転職は、そもそもの求人数が多くありません。
ゆえに、転職エージェントからの公募案件を集めて、転職マーケットを冷静に見極めるプロセスが重要になります。
転職エージェントは、転職を成功につなげるリソースです。
今日は、そのリソースを活かて、質の高い情報を得るための秘訣をお伝えします。
企業を見極める
転職活動は情報戦です。質の高い情報が必要です。
質の高さを担保するためには、中長期的な視点を踏まえた情報を手に入れておくことが大切です。
具体的には、転職を考えている業界を取り巻く、次の情報を手に入れることをお伝えしました。
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市場の見通し(将来性、競合関係)
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政策の見通し(法律や規制の先行き)
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転職を考えている業界・業種、会社の内部情報
企業を見極めるとき、この3つの視点のうち、3番目の情報をより深く知ることが、質の高い情報を得るための秘訣です。
具体的には、有価証券報告書、CSR報告書、財務諸表を入手することです。
大手企業ならば会社ホームページで入手できますが、公開していない場合もあります。公開していない場合に、転職エージェントに動いてもらえばいいのです。
企業がキャリア採用を開始するにあたり、転職エージェントに企業情報を提示します。
ゆえに、程度の差こそあれ転職エージェントは企業情報を把握しています。
なぜ定量情報が必要であるか
有価証券報告書、CSR報告書、財務諸表は、企業にとって好都合のことしか記載されていなくて意味がない。
私の経験則ですが、このように考える人が多くいます。
しかし、金融機関が企業の定量情報を把握することなく融資を実行しないように、転職活動においても企業の定量情報を把握せずに意思決定することはキャリアリスクにつながります。
大切なことは、定量情報をそのまま受け止めるのではなく、それらを自分の目線で解釈をすることです。
解釈するには仮説が必要
そのためには、自分の目線につながる仮説を持ち合わせることが必要です。
- 創業の理念はなにか(企業の価値観を知る)
- 創業から何年たっているのか(企業の成長ステージを知る)
- 働く社員に関する情報はあるか(働いている人の実状を知る)
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- ES調査(社員満足度調査)を実施しているか。
- (実施している場合)ES調査の結果はどうか。
- ストレスチェック診断を実施しているか。
- (実施している場合)診断結果はどうか。
自分でも調べればわかることもありますが、時間的コストがかかります。思い切って、転職エージェントに頼ることです。
転職活動は、時間との勝負だからです。
まとめ(明日の連載への予告も兼ねて)
質の高い情報を得るためには、企業を見極める「自分なりの仮説」をもつことが極めて重要です。
企業の定量情報を知り、それを掘り下げ、自分に合った転職活動をしていくためです。
転職活動のゴールは、実際に転職することだけではありません。
転職せずに、今の会社にとどまるという意思決定を固めることでもあるからです。
明日は、「自分なりの仮説」を踏まえた、自分に合った転職先を考える軸をお伝えします。
本日も、お読みいただきありがとうございました。
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【参考記事】
[WIN-WINの関係を築いて、転職エージェントを「諜報役」として活用しよう!]
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[転職エージェントとの本質的なつきあいかた!!]
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