「なんとかしよう。」「なんとかしたい。」
こういった思いをもって、相談に来られる方が多くいます。
なんとなく転職を考えようかと思っている
近い将来、早期退職しようと考えている
転職活動の準備はどのようにすればいいのか、わからない
45歳を過ぎて転職を考えはじめるならば、あらかじめ、確認しておくことが3つあります。
もし、あなたが、45歳からの転職を成功させたいと考えているならば、これからお伝えすることを念頭においていただきたいと思います。
情報を集めるだけで、わかった気になること
労働力不足から転職市場は活況をおびています。45歳過ぎた転職市場も、職務経歴に市場価値があれば、相応の処遇を見つけることも可能です。
転職を考えはじめるときに、まずは転職に関するノウハウを情報収集すると思います。
ノウハウを集めること自体は、必要なアクションです。
・転職本、転職に関する情報を集める
・転職経験者に聴く
・転職エージェントに相談する
これらのアクションは、転職の準備段階として必要です。
むしろ、やらなければいけないことです。
なぜ、ノウハウを集めるだけではNGなのか。
ノウハウを集めるだけではNGです。その理由は3つあります。
第一に、集めた情報の信憑性を確かめる必要があります。信憑性とは、情報の確からしさの検証です。そのためには、「自分が何を確認したいと考えているか」という自分なりの「問い」、つまり、仮説を持つことが必要になります。
第二に、集めた情報を都合良く解釈していないかを確かめる必要があります。人は誰しも「確証バイアス」に惑わされるものです。自分にとって都合よく情報を整理、解釈してしまうのです。集めた情報に対して、反対解釈することを試みる必要があります。
反対解釈は、つぎのようなアクションです。
「○○」とのことだが、逆に考えると「□□」ということも考えられるのではないか?
第三に、情報にもとづいた具体的な行動につながらないことです。実は、多くの方が、情報を集めた後に、具体的な行動に移しません。
・仕事に関する「自分の軸」を確認することがよい
・転職準備のために、キャリアの軌跡を振り返ることがよい
・職務経歴は、自分の業績を具体的に整理することがよい
こういったノウハウを集めてみても、活用しなければ、全く意味がありません。
活用するということは、ノウハウを使い倒して、行動する以外に方法はないのです。
ノウハウを使い倒すために必要なことは何か。
ノウハウを使い倒すために、必要なことは2つです。
1つめは、とにかく自分の経歴を紙に「手書き」することです。「手書き」することは、脳の活力を呼び起こすとともに、脳の中に余白を生み出します。
なによりも、「手書き」すること自体が、「行動」そのものです。
「手書き」された職務経歴を、文字を修正液で消すことなく、何度も更新するとことで、自分を深く理解することが可能になります。
試してみると、その効果の大きさに驚くことでしょう。
まずは、あなたの職歴を一通り書き出す。そして、日を改めて書き出したものを見直し、必要な更新をする。最初に書き出すことも含めて、少なくとも3回は書き出してみることです。
2つめは、適切な伴走者をつけることです。
あなたの身近な存在である家族、先輩、親友、あるいはメンターでも構いません。
大切なことは、自分に対して冷静にフィードバックしてくれる相手を見つけることです。
適切な伴走者は、行動を継続するためにも必要です。転職活動は、短期決戦です。長くとも1年以内に、一定の結論を出していくことが望ましいと考えています。
自分と利害関係がない人で、かつ、じっくりと話を聴いてくれる人にお願いすることです。
まとめ
私の経験上、転職活動がうまくいかない人の90%は、今日お伝えしたことを実践していません。
自分でやってみます。
たぶん、できそうです。
○○日までにやります。(と言うものの、やらなかったり、先送りします)
もし、あなたが、上に書いたような状況ならば、集めた情報をもとに、具体的な行動をいち早く起こすことを強くオススメします。
本日も、お読みいただきありがとうございました。